目次
1. はじめに
eBayで商品が売れたら、次に重要なのが「適切な梱包と発送」です。
特に海外の物流は日本よりもはるかに雑で、荷物が何度も放り投げられることを想定しなければなりません。
適切な梱包を行わないと、破損クレームや返品のリスクが高まり、eBayの評価にも悪影響を及ぼします。
本記事では、海外発送が初めての方でも安心して実践できる梱包・発送の手順を詳しく解説します。
2. 梱包の基本ルール
① 丈夫な箱を使う
- 薄い箱や封筒はNG → なるべくダンボール箱を使用する
- 二重構造の強度のあるダンボールが理想的
- 箱の強度は中身の2〜3倍を想定(国内の感覚よりも頑丈なものを使用)
薄い箱(例:Amazonの箱)を使う場合
- Amazonの箱は強度が低いため注意が必要
- 使う場合は、大きめの箱を選び、緩衝材で十分に保護する
- 外箱と商品が直接接触しないようにし、四方・底面・天面すべてに緩衝材を配置する
② 緩衝材を十分に使用する
海外配送では、商品が何度も放り投げられる前提で梱包を行います。
✅ 基本ルール
- 商品の四方・底面・天面すべてを緩衝材で包む
- 底面にクッション材を敷き、衝撃吸収を強化
- 天面にも緩衝材を詰め、箱を上から押された際のダメージを防ぐ
- 軽量品でも隙間には新聞紙やエアパッキンを詰め、輸送中の揺れを防ぐ
③ 防水対策
- 外箱に水濡れのリスクがあるため、商品をビニール袋に包む
- 重要書類(納品書や保証書)は防水用ビニールポケットに入れると安心
④ 破損しやすいものの追加対策
- 精密機器・ガラス製品 → 「壊れ物注意(Fragile)」ラベルを貼る
- 液体・粉物 → 密封+ビニール袋で二重梱包し、漏れを防ぐ
3. eBay発送のおすすめ方法
① EMS(国際スピード郵便)を推奨
eBayでの販売ではEMSが最も信頼性が高く、推奨される発送方法です。
🚀 EMSのメリット
- スピーディー:アメリカ・ヨーロッパ 4〜7日 / アジア 2〜5日
- 追跡サービスあり
- 補償付き(一定額まで無料で補償される)
② EMSの追加補償を検討
販売価格が2万円を超える場合は、EMSの追加補償をつけることを推奨します。
- 通常のEMS補償では損害がカバーしきれない可能性がある
- 高額商品は追加補償を利用してリスクを最小限にする
4. 送り状・輸出書類の作成
① 送り状(インボイス)の記入
- 商品名と価格を正確に記入(虚偽申告はNG)
- 「ギフト(Gift)」ではなく「商品(Merchandise)」を選択
- HSコード(関税分類コード)を記載するとスムーズ
② 7年間の保管義務
- 輸出書類(インボイス・税関申告書)は7年間の保管が義務付けられている
- 電子化すれば原本の保管は不要
- 会計を電子化しているなら、輸出書類も電子化推奨(スキャンして保存)
5. 発送後の対応
✅ 発送後にやるべきこと
- 追跡番号をeBayの取引ページに登録
- バイヤーに「発送しました!」とメッセージを送る(信頼度アップ)
💡 万が一、紛失・破損が発生した場合
- EMSの場合、日本郵便に補償申請を行う(対応には1〜2ヶ月かかる)
6. まとめ
- 海外発送は「放り投げられても壊れない梱包」を意識する
- 丈夫な箱を使い、薄い箱を使う場合は緩衝材を十分に確保する
- EMSを基本の発送手段として活用
- 2万円以上の高額商品は追加補償を検討
- 輸出書類は7年間の保管が必要。電子化すれば原本不要
- 発送後は追跡情報をeBayに登録し、バイヤーへ通知する
このガイドを参考に、安全で確実な海外発送を実践しましょう!